この記事では、配信対象設定で登録できる項目を説明します。
イベントやユーザープロフィール、全ユーザーといったセグメンテーションフィルターを使い、配信対象となるユーザーを指定できます。
様々な条件を組み合わせ、アプリ内メッセージを配信する対象を設定します。
下記の例ではアプリ起動を5日以内に5回以上実行し、かつユーザープロフィールの年齢が20以上のユーザーをセグメントしています。
フィルター
項目名 | 説明 |
---|---|
セレクトボックス | フィルターの条件を指定します。 条件に指定できる項目は下記で説明します。 |
対象ユーザー数 | フィルターに設定した条件に合致するユーザー数が表示されます。 対象ユーザー数は、過去に登録されたすべてのユーザーを計上するため、アプリをアンインストールしたユーザーも含まれます。 対象ユーザー数として表示される数字は、目安として活用してください。 |
フィルターの条件に指定できる項目を説明します。
項目名 | 説明 |
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オーディエンス | オーディエンスとして作成済みのセグメンテーションを利用します。 |
イベント |
イベントを実行したユーザーをセグメントします。 実行した期間や回数を指定することができます。 |
イベントプロパティ |
イベントを実行したユーザーのうち、実行されたイベントに付帯するプロパティにもとづいてユーザーをセグメントします。 プロパティの名前や値、実行した期間を指定することができます。 |
ユーザープロフィール | ユーザープロフィールの情報にもとづいてユーザーをセグメントします。 |
初回ユーザー | アプリを初めて起動したユーザーを対象にメッセージを配信します。 インストールから7日以内の起動を行ったユーザーのセッションが対象になります。 |
既存ユーザー | Reproに登録されているユーザーを対象にメッセージを配信します。 既存ユーザーから特定条件を満たすユーザーを除外する場合は、 And not でフィルターを追加してください。 |
全ユーザー | Reproへの登録の有無に関わらず、すべてのユーザーを対象にメッセージを配信します。 |
- 初回ユーザー、全ユーザーを利用する場合、その他の条件を組み合わせて使うことができません
- アプリをインストールしてから1週間以上経って初めてアプリを起動した場合は初回ユーザーとして判定されません
オーディエンス
アイコン | 種類 | 説明 |
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フィルター | 事前に保存しておいたセグメント条件を利用します。 | |
インポート | 事前にユーザーIDを利用してインポート済みのセグメンテーションを利用します。 | |
ID指定 | 事前にテストに利用するユーザーや端末を指定しておき利用します。 |
セレクトボックスにて[オーディエンス]をクリックすると、現在作成されているオーディエンスが表示されます。その中から設定したいオーディエンスを選択します。
- フィルターオーディエンス:他のフィルタリング条件と組み合わせることはできません
- インポートオーディエンス・ID指定オーディエンス:他のフィルタリング条件と組み合わせることができます
イベント
項目名 | 説明 |
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イベント | セレクトボックスに表示されるイベントから設定したいイベントを選択します。 |
期間 | イベントを実行した期間を指定します。 指定可能な期間は最小 0 日から最大30 日です。 |
回数 | イベントの回数を指定します。 最小 1 回から最大5 回まで指定できます。 |
条件 | イベントの回数の条件を指定します。指定できる条件は3種類です。 - 回以上 - 回以下 - 回 |
イベントプロパティ
項目名 | 説明 |
---|---|
イベントプロパティ | セレクトボックスに表示されるイベントプロパティから設定したいイベントプロパティを選択します。 |
値 | イベントプロパティの値を入力します。 |
条件 | 指定できる条件は6種類です。 - と一致する - と一致しない - のいずれか - 以上(数値) イベントプロパティの値が数値の場合のみ利用できます - 以下(数値) イベントプロパティの値が数値の場合のみ利用できます - を含む(文字列) イベントプロパティの値が文字列の場合のみ利用できます |
期間 | 指定したイベントプロパティのイベントを実行した期間を指定します。 指定可能な期間は最小 0 日から最大30 日です。 |
イベントプロパティのフィルターではイベントの実行回数を指定することはできません。
指定された期間に1度でもフィルターの条件に合致するイベントを実行したユーザーが配信対象となります。
イベントやイベントプロパティを条件に指定する場合の考え方
イベントやイベントプロパティのフィルターの条件では、「アプリ起動を2日以内に1回以上実行した」のようにイベントを実行した期間を指定します。
この期間は配信日当日が基準です。
配信対象が「アプリ起動を2日以内に1回以上実行した」のキャンペーンを例に説明します。
キャンペーンの設定内容
- 配信対象:アプリ起動を2日以内に1回以上実行した
- 配信期間:3月25日 08:00 〜 4月5日 17:00
- 配信トリガー:【画面】ホーム の実行時
ユーザーの行動
- 4月3日 13:00に【画面】ホーム を実行
この場合、ユーザーが4月1日 0:00から4月3日 13:00までにアプリ起動を1回以上実行していると、2日以内と判定され、配信対象に入りメッセージが表示されます。
ユーザープロフィール
項目名 | 説明 |
---|---|
ユーザープロフィール | セレクトボックスに表示されるユーザープロフィールから設定したいユーザープロフィールを選択します。 |
値 | ユーザープロフィールの値を入力します。 |
条件 | ユーザープロフィールの型によって選択できる条件を指定します。 例えばプロフィールの型に整数や日付を指定している場合、「以上、以下、より大きい、より小さい」のなかから条件を指定します。 |
ユーザープロフィールの型に合わせた条件の指定方法
ユーザープロフィールは値の型によって指定できる項目が異なります。
項目名 | 説明 |
---|---|
文字列 | 6種類から条件を指定できます。 - と一致する - と一致しない - から始まる - のいずれかである - 登録されている - を含む |
整数・小数 | 8種類から条件を指定できます。 - と一致する - と一致しない - より大きい - 以上 - より小さい - 以下 - のいずれかである - 登録されている |
日付 | 10種類から条件を指定できます。 - 以前 - 以降 - 日前 - 当日 - 日後 - 登録されている - ◯日前 以前 - ◯日前〜▢日前 - ◯日後 以降 - ◯日後〜▢日後 |
ここまで説明したフィルターを組み合わせて、実現したい施策にあわせて配信対象を作成します。
フィルターを追加する
フィルターを追加し、セグメント条件をかけ合わせる方法を説明します。
条件をかけ合わせるときに指定済みの条件に対し、AND・AND NOT・ORで条件を追加します。
項目名 | 説明 |
---|---|
+OR | ORのフィルターを追加します。 |
+フィルターを追加 | And・And notのフィルターを追加します。 |
各フィルターは最大5個まで組み合わせることができます。
And・And not・ORの定義を説明します。
項目名 | 説明 |
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And | 指定した条件を全て満たすユーザーが対象になります。 |
And not | 指定した条件にあてはまるユーザーが対象から除外されます。 |
OR | 指定した複数の条件のどれかにあてはまるユーザーが対象になります。 |
ORは、複数の条件のうちどれか1つが合致すればよいという指定方法です。
そのため、ORを使用した複数の条件群に対し And もしくは And not を利用するとそれぞれ下記のように認識されます。
-
イベントAを実行 OR イベントBを実行
And イベントCを実行- イベントA もしくは イベントBの実行があり、かつ、イベントCを実行したという条件
- イベントAを実行 And not
イベントBを実行 OR イベントCを実行
- イベントA を実行があり、イベントB または イベントC の実行がないという条件
設定順序を問わず、必ず先にOR条件が判定されます。
フィルターの設定例
ユースケースにあわせて、実際にどのようにユーザーがセグメントされるのか説明します。
ユーザーA〜Gにトラッキングされたイベントやユーザープロフィールをもとに、フィルター条件を満たしたユーザー群が下記のように存在するとします。
ユーザー | 説明 |
---|---|
A, B, C, D | 会員ステータスが無料 |
C, D, E, F | 商品ページを7日以内に閲覧 |
B, C, E, G | 商品を7日以内に購入 |
Andを利用する
例:無料会員で商品ページを閲覧したユーザー
「会員ステータスが無料」と「商品ページを7日以内に閲覧」のどちらの条件も満たすユーザー群を指定するので、ユーザーCとDが配信対象となります。
And notを利用する
例:無料会員で商品ページを閲覧したが、購入は実行していないユーザー
「会員ステータスが無料」と「商品ページを7日以内に閲覧」のどちらの条件も満たすユーザー群から「商品を7日以内に購入」のユーザー群を除外するので、ユーザーDが配信対象になります。
ORを利用する
例:無料会員もしくは商品ページを閲覧したユーザー
「会員ステータスが無料」と「商品ページを7日以内に閲覧」のどれかの条件を満たすユーザー群を指定するので、ユーザーA、B、C、D、E、Fが配信対象となります。
アプリ内メッセージの配信対象の設定が完了しました。
次の設定項目にあたる「アプリ内メッセージを下書き・公開・非公開にする」を参照してください。