AppsFlyer / Adjustのいずれかを利用し、Reproと併用している場合、広告と連動したメッセージを表示できます。
この記事では、アプリ内メッセージでAppsFlyer / Adjustで掲出した広告と連動するために必要な実装や、メッセージの設定方法を説明します。
ユースケース
広告から流入したユーザーに対してAppsFlyer / Adjustで取得した広告データをReproのユーザープロフィールとして登録することで、 アプリ初回起動時に広告のクリエイティブと連動したアプリ内メッセージを表示します。
インストール前の広告タップなどの情報はReproでは取得することはできません。
そのため、AppsFlyer / AdjustのSDKで広告タップ時に計測した値を受け取り、Repro SDKに受け渡す実装をし、ユーザープロフィールとして送信してください。
こうすることで、特定の広告からの流入であることを示すユーザープロフィールがセットされたユーザーのみに、施策を配信することができます。
概要図
例:特定の広告を経由してアプリをインストールしたユーザーに、広告と同じ作品をレコメンドする
- 特定の広告を経由しアプリをインストールすると、AppsFlyer / Adjustの広告アトリビューションとしてパラメータ
comedy
で取得できる - Reproの管理画面では
comedy
がReproSDKにて登録されたユーザーにのみ、メッセージを配信する設定をする
例えば Adgroupの情報をユーザープロフィール「Adjust_Adgroup」としてセットするとします。
ユーザーがcomedy
の広告を通過しアプリをインストールした場合のみ掲出するメッセージとして、「Adjust_Adgroup」がcomedy
であるユーザーに絞ることで、同じジャンルの作品レコメンドメッセージを配信できます。
- このAdgroupのデータを利用した施策は、あくまで漫画のサービスを仮定した一例です
お客様の環境におけるAppsFlyer / Adjustの定義によって実際に取得できる値は異なります - 具体的な施策設定時に各種アトリビューションデータの定義詳細が不明な場合は、AppsFlyer / Adjust社の担当者様と確認してください
事前準備として必要なアプリの実装
AppsFlyer / Adjust SDKとReproSDKの実装をすることで、広告計測における値を取得しReproに送信できます。
そのため、サーバー間連携は不要でReproSDKへアトリビューションデータを連携することが可能です。
取得したアトリビューションデータは、Reproにユーザープロフィールや、イベントとして送信することができます。
詳しくは、「AppsFlyerで取得したアトリビューションデータをReproにセットする」、「Adjustで取得したアトリビューションデータをReproにセットする」を参考に、エンジニアと実装を検討してください。
アトリビューションデータの計測パラメーターは、AppsFlyer / Adjust側で定義・設定が必要です。
計測パラメーターについては、各社のドキュメントを確認してください。
- AppsFlyer:「コンバージョンデータのペイロードとシナリオ」
- Adjust:「アトリビューションコールバック」
「AppsFlyerで取得したアトリビューションデータをReproにセットする」、「Adjustで取得したアトリビューションデータをReproにセットする」の実装をすると、その後広告を新規に配信した場合、アプリをアップデートすることなく反映できます。
広告の新規配信の度にアプリをアップデートする必要はありません。
アプリ内メッセージの設定方法
事前準備の実装が完了すると、管理画面で取得したアトリビューションデータをアプリ内メッセージに設定できます。
配信トリガーに広告連動の値を設定する
配信トリガーの設定方法は「アプリ内メッセージの配信トリガーを選択する」を確認してください。
設定例: comic_shonen
の広告をみてアプリをインストールした 初回ユーザーにメッセージを配信する
配信トリガーにAppsFlyer_Campaignの値を設定します。
配信対象設定は初回ユーザーを指定します。
この設定の場合、広告を経由してアプリをインストールした初回ユーザーに、Campaignの値として comic_shonen
がセットされたタイミングでメッセージを表示できます。
メッセージの内容をcomic_shonen
と関連させることで、広告のクリエイティブと連動した施策を配信できます。
なお、Campaignでどの値が取得できるかは、お客様のAppsFlyer / Adjustでの定義によって実際に取得できる値は異なるため、Campaign を設定したページにてどういった値が設定されるか、事前に確認してください。
配信対象に広告連動の値を設定する
配信対象の設定方法は「アプリ内メッセージの配信対象を設定する」を確認してください。
設定例: Facebookからアプリをインストールしたユーザーを配信対象にする
配信対象設定でユーザープロフィール「Adjust_attribution_network」がFacebook Installs
と一致すると設定します。
このように設定することで、Facebook広告からアプリをインストールしたユーザーを配信対象にメッセージを配信できます。
iOS14.5 以降、ATTへの同意がないと基本的にアトリビューションデータの取得ができず、この場合は正しくメッセージを表示できません。
- Facebook広告経由のインストールパラメーターが
Facebook Installs
であるのは一例です、パラメーターの詳細についてはAppsFlyer / Adjustへお問い合わせください - 動作確認の際は、広告IDをリセットした上でAppsFlyer / Adjustのトラッカー経由でアプリをインストールし、表示を確認してください
AppsFlyer / Adjustから取得したアトリビューションデータを利用して、ユーザーの流入チャネルや広告グループに応じた施策を配信しましょう。