このたび、キャンペーンの「配信」や「開封」といったイベントを、別のキャンペーンのトリガーとして直接選択できるアップデートを実施しました。これにより、ステップ配信やユーザーの行動に応じたフォローなどの連続的なキャンペーンが、複雑なセグメント設定なしで直感的に設計できます。
機能概要
これまでは配信対象フィルターでのみ、キャンペーンの「配信」や「開封」といったイベントが利用できました。今後はトリガーイベントや「配信をキャンセルするイベント」でもそれらを利用できるようになります。
アップデート対象となるチャネルは以下のとおりです。
- イベント起点プッシュ通知
- トリガー配信メール
- LINE
- インセンティブコード管理
解決する課題
これまでは、ユーザーのキャンペーンに対する行動に連動した施策を再現するために、直感的には理解しづらいセグメントフィルターの組み合わせを実施する必要がありました。そのため、管理の手間や設定ミスを招くリスクがありました。
今回のアップデートにより、トリガー設定画面で「〇の配信の1日後」のように、表現したい施策のイメージをそのまま直感的に設定できるようになります 。
リリース日
2026年7月27日
ユースケース
設定方法がどのように変わるか、代表的な例を紹介します。
未開封ユーザーへの再アプローチ施策
最初のメッセージに反応がなかったユーザーに対して、タイミングや訴求を変えて再アプローチする施策です 。キャンペーンAを配信した3日後に、それを開封していない人にだけキャンペーンBを送りたいケースを考えます。
これまでは「3日以内にAを配信」かつ「2日以内にAを配信していない」かつ「3日以内にAを開封していない」という、複雑な引き算のセグメントを設計する必要があり、条件が直感的ではないため設定ミスが起きやすい状態でした。
今後は、トリガーに「Aの配信の3日後」を指定し、配信をキャンセルする条件に「Aの開封」を指定、といった「3日後に、開封した人は止める」という人間の思考プロセスと同じ手順で直感的にキャンペーンを設定することができます。
操作方法
キャンペーン作成画面で、トリガーの設定時にマーケティング機能に関連するイベント(「プッシュ通知の配信」など)を選択したうえで、イベントプロパティとして「campaign_id」を指定します。
- 管理画面の左メニューにある[マーケティング]から、[トリガー配信メール] や [イベント起点プッシュ通知] など、対象チャネルを選択し作成画面を開きます
- トリガー設定の項目で、トリガーイベントとして「プッシュ通知 配信」や「メール 開封」などの対象のイベントを選択します
- イベントプロパティの指定欄で「campaign_id」 *を選択します
(*プロパティ名はチャネルによって策定されており、名称は「campaign_id」とは限りません) - 演算子(「と一致する」など)を選択し、値の欄に各キャンペーンの詳細画面に表示されるIDを入力します
注意点・制限事項
本機能の活用にあたり、以下の制限事項を確認してください。
設定内容による配信ループ発生の可能性
設定内容によっては、配信したメッセージが再度トリガーとなり、同じユーザーに高頻度で繰り返し配信される(配信がループする)可能性がございます。
特に配信イベントを起点にしたトリガー設定を行う場合は、ループが発生する設定になっていないかを必ず事前にご確認ください。
なお、今後のアップデートにて、配信ループによる高頻度連続配信を防止するシステム上の制御を検討しております。
アップデート対象チャネルについて
アップデート対象は、イベント起点プッシュ通知、トリガー配信メール、LINE、インセンティブコード管理です。
アプリ内メッセージとWebメッセージはアップデート対象外です。これらの設定画面では、仕様上マーケティング機能に関連するイベントをトリガーとしてはご利用いただけません。
コントロールグループを含むA/Bテスト実施時の留意点
コントロールグループに割り振られた場合も、配信/表示イベントが発生します。
「実際にユーザーへ配信が行われた」という条件をコントロールグループを含むキャンペーンでは厳密に指定できません。
「配信対象であっても比較検証のためにあえて配信/表示しなかった」という状態を記録するための仕様ですが、直感的な挙動とは異なる場合があります。
よくある質問
Q. キャンペーンIDはどこで確認できますか?
キャンペーンIDは、各キャンペーンの詳細画面内に表示されます。
また、キャンペーン一覧画面の検索窓にIDを入力して、該当施策を特定することも可能です。
Q. マーケティング機能に関連するイベントには、どのような種類がありますか?
「プッシュ通知の配信」「アプリ内メッセージの表示」「ボタンのクリック」など、キャンペーンの配信や表示、ユーザーの反応に関するイベントが対象です。
利用可能なイベント一覧とそれぞれの定義については、開発ガイドの「配信対象設定で利用できるマーケティング機能関連のイベントは何がありますか?」を参照してください。