機能概要
自動でセットされる標準ユーザープロフィールとして、全ユーザーにランダムな数値を付与する「ランダムバケットID」を追加しました。
「ランダムバケットID」は、ユーザーをランダムかつ均一に分布させたセグメントを作成できるユーザー属性情報です。セグメントに利用することでReproでこれまで実施が難しかった検証が可能になります。
参考 : 標準ユーザープロフィール
リリース日
2025年12月15日
ランダムバケットIDの付与開始日
2025年12月9日
※ 管理画面上でフィルターに利用できる前からユーザーへランダムバケットIDの付与は開始しております
この機能で実現できること
すべてのユーザーに対し、自動的に 0 〜 9999 までの整数をランダムに割り当てます。
この値を配信対象設定のフィルターに利用することで、「ランダムに抽出された特定のユーザー群」をセグメントできます。
同期間で施策を実施した群と実施していない群を分けることができ、施策の実施有無による成果の違いなどを比較・検証できます。
ユースケース
①継続的な施策効果の検証
Reproから配信する各施策の配信対象設定から、任意のランダムバケットIDが付与されているユーザーグループをフィルターで除外することで、施策が配信されないユーザーグループを設定することが可能になります。
施策が配信されるグループと配信されないグループの行動データを比較することで、Reproから配信した施策がユーザーグループに対してどの程度影響を与えたかを検証できるようになります。
活用例
- 配信しているプッシュ通知の全体がどの程度リテンション率の改善に寄与したかを確認
- 配信頻度やスケジュールの同期間比較による配信効率の最適化
②複数の施策を横断したABテスト
現在、キャンペーンに標準搭載されているABテスト機能は、単一のキャンペーン内での効果計測に適しています。一方で、1つのキャンペーンでコントロールグループやパターン1に属したユーザーが、別のキャンペーンでも同グループを保持する仕様ではありません。
キャンペーンの配信対象設定でランダムバケットIDをフィルター条件として利用すると、複数の施策をまたいで一貫したグループ分けにもとづくABテストを実施できます。
リリース直後はランダムバケットIDの付与されていないユーザーが存在し、セグメントによっては完全に50%にならない可能性があります。
③配信時間のABテスト
これまでのキャンペーンにおけるABテストは、訴求内容の違いによる比較が主な用途でした。ランダムバケットIDをフィルター条件として利用すると、同じコンテンツを用いたうえで、配信時間だけを変えたABテストを実施できます。
同一期間において、「朝配信」と「夜配信」など配信時間のみが異なる複数パターンを比較し、最適な配信時間帯を検証できます。

設定方法
非配信群を用意する「①継続的な施策効果の検証」の実現イメージを説明します。
なお、「②複数の施策を横断したABテスト」および「③配信時間のABテスト」はRepro管理画面上だけで完結できます。
事前準備:自動的なユーザープロフィールの取得開始
Reproが識別できるすべてのユーザーにランダムな値を自動的に付与します。
ランダムバケットIDとして、それぞれユーザーごとに 0 〜 9999 の整数が設定されます。
付与タイミングは、本リリースより後にRepro App / Web経由でサービスへアクセスした、もしくはメールアドレスインポートを起点にユーザーが作成・更新されたなどのタイミングです。
よってリリース直後はランダムバケットIDの付与されていないユーザーが存在し、50%ずつの配信対象の施策を2つ作成し配信したとしても必ず「全ユーザー」の配信とはならない可能性があります。
施策設定:キャンペーンのセグメント方法
配信対象設定でフィルターを利用し、検証のために特定の割合で非配信ユーザーグループを設けます。
- 管理画面の [マーケティング] > プッシュ通知など任意のチャネルから対象の施策を選択します
- [配信対象設定] のフィルター条件にて、ユーザープロフィール「ランダムバケットID」を選択します
- 除外したい割合に応じて数値を指定します
例:全体の10%を除外したい場合、「999」「以下」を指定します
施策実施後:詳細な分析方法
「①継続的な施策効果の検証」には、キャンペーン設定とデータエクスポートによる外部集計が必要です。配信時間の検証など、単体施策間の検証のみを行う場合は、それぞれのキャンペーン結果をご確認ください。
- 本対応を行うために必要なオプション機能
- 今回の説明に用いる「イベントデータエクスポート」および「ユーザーIDエクスポート」機能は、別途お申し込みが必要です
- 利用を希望する場合は、弊社のカスタマーサクセス担当、もしくはRepro管理画面の右下にあるアイコンよりチャットサポートへお問い合わせください
- 分析方法に対するサポート範囲
- お客様自身で分析いただくための内容になります
- 分析手法を構築するためのご相談はお受けしますが、その統計学的な判断(有意差検定の手法や判断軸に関する点など)ご判断は貴社にお願いします
STEP.1 分析用データの準備
効果検証を行うためには、対象ユーザー群とコンバージョンデータの抽出が必要です。
-
ユーザーIDエクスポートを用い、非対象者・対象者群のユーザーIDを抽出
- [マーケティング] > [オーディエンス] より、以下の2つのオーディエンスを作成し、該当のユーザーIDをエクスポートします。
- A:施策対象外としたユーザーグループ(例:バケットID 999 以下)
- B:比較対象とする施策対象ユーザーグループ(例:バケットID 1000以上)
- 留意事項
- ユーザーIDがセットされる前のユーザーは分析の対象に含めることはできません
- ユーザーIDがセットされていないユーザーにもランダムバケットIDは振られますが、ユーザーIDエクスポートは、ユーザーIDがセットされていないと出力できません
- ユーザーIDがセットされる前のユーザーは分析の対象に含めることはできません
- [マーケティング] > [オーディエンス] より、以下の2つのオーディエンスを作成し、該当のユーザーIDをエクスポートします。
-
イベントデータエクスポートを用い、特定イベントの実行ユーザーIDを特定可能な環境の整備
- 専用のS3バケットに出力されているデータをデータベースに取り込み、SQL実行を可能にするか、BIツールでイベント単位でユーザーIDの出力が可能な環境を整えてください
STEP.2 外部ツールでの集計・比較
エクスポートした「対象者データ」と「コンバージョンとなるイベント実行があるユーザーID」を、ExcelやBIツールなどで突き合わせ、各グループのCVRなどを算出・比較します。
よくある質問
Q. ユーザープロフィールを上限まで使っているのですがどうすればいいですか?
以下のように登録されます。
- 上限に達していない場合
- 「ユーザープロフィール設定」にONとして「ランダムバケットID」が表示されています
- 上限に達している場合
- 「ユーザープロフィール設定」にOFFとして「ランダムバケットID」が表示されています
セグメント条件として利用したい場合はONにしてください。
OFF状態でもユーザーにランダムバケットIDは振られます。
Q. 各キャンペーンにある「コントロールグループ」とは何が違いますか?
既存のコントロールグループは「施策単体」の効果を測るためのものです。今回追加されたランダムバケットIDは、複数の施策をまたいで「Repro全体」の効果を測る場合や、長期的なABテストを行う場合に適しています。
Q.ランダムバケットIDがユーザーに付与されるのはいつですか?
付与タイミングは、本リリースより後にRepro App / Web経由でサービスへアクセスした、もしくはメールアドレスインポートを起点にユーザーが作成・更新されたなどのタイミングです。
よってリリース直後はランダムバケットIDの付与されていないユーザーが存在し、50%ずつの配信対象の施策を2つ作成し配信したとしても必ず「全ユーザー」の配信とはならない可能性があります。
お問い合わせ
本リリースに伴うご質問は担当のカスタマーサクセスもしくは、管理画面右下のチャットよりお問い合わせください。
今後もよりよいマーケティングソリューションを提供するため、機能の改善を行っていきますので引き続きReproをよろしくお願いします。