様々なWebサイトにおいて、エンドユーザーとのコミュニケーションを取りやすくするために、Web SDKの以下の2つのオプション機能をリリースしました。
- WebSDKにおけるWebView内動作オプション
- クロスドメイン・トラッキング
これまでβ版として一部のお客様に提供していましたが、本日をもってすべてのお客様にご利用いただけるようになりました。
WebSDKにおけるWebView内動作オプション
機能概要
ReproのWeb SDKが導入されているWebサイトをアプリ(WebView)で閲覧した場合にもイベントのトラッキングやメッセージの表示が可能になります。
WebView内動作オプションが有効なシーン
例えば以下のような場面で本オプションを活用いただけます。
SNS経由のサイト流入
自社で運用しているSNSの投稿や、広告をタップしてSNS内ブラウザでサイトに流入したユーザーにWebメッセージを表示することで、直帰率の低減や会員登録への誘導を目的とした施策を実行することができます。
メール経由のサイト流入
会員登録メールやメルマガなどからメール内ブラウザでサイトに流入したユーザーに対し、Webメッセージを表示することで、会員登録率や購入率の向上を目的とした施策を実行することができます。
導入方法
Web SDKのsetupタグにallow_webviewオプションを追加してください。
導入にあたっての注意
アプリ設定
WebView側(アプリの実装)でJavaScriptを動作させるための設定や、セッション情報などを引き継ぐための設定が必要です。
もし、WebViewにメッセージが表示されない場合、上記の設定が実装されているかご確認をお願いします。(自社アプリの場合のみ)
2重トラッキング
アプリ側にもReproをご導入いただいている場合、トラッキングが2重で行われることになります。
Web SDKでのオプションを有効にする前に、Repro App SDK側のWebViewイベントトラッキングが有効になっていないかご確認ください。
クロスドメイン・トラッキング
機能概要
複数のドメインをまたいでエンドユーザーの情報を引き継ぎ、同一のユーザーとしてトラッキングできるようになります。
これまでドメインが異なるWebサイトに訪問した場合、別ユーザーとして扱われていたユーザーが同一ユーザーとみなされるようになるため、連続したユーザー体験を提供することが可能です。
クロスドメイン・トラッキングが解決する課題
例1 )複数ブランドのECサイトを別ドメインで展開している場合
ブランドAとブランドBでトラッキングが続けて行われるため、ユーザー行動を連続したものとして捉えることができます。
また、例えば1人1回のメッセージなどが複数回表示されることを防ぐことができ、ユーザー体験の改善も可能です。
例2 )本体サイトとLP用のドメインが異なる場合
LPからの流入が計測が可能になり、広告効果などが正しく計測できるようになります。
例3 )コンバージョン発生ページが別ドメインの場合
施策の効果が計測可能になることで、施策の改善サイクルを素早く回すことができ、KPIの改善をこれまでより行いやすくなります。
導入方法
Web SDKのsetupタグにlinker_domainsオプションを追加してください
導入にあたっての注意
クロスドメイン・トラッキングが動作しないパターン
aタグを使ったページ遷移でのみ続けてのトラッキングが可能です。以下のパターンでは動作しないので注意してください。
- Formタグの送信を経由したページ遷移
- リダイレクトによる遷移
なお、サブドメインへの遷移については本設定を追加で行う必要はありません。
トラッキング対象ドメイン数
複数指定することが可能です。また、基本的に設定できるドメイン数の制限もありませんが、ドメイン数が増える事により各種KPIの計測が難しくなってしまう可能性があります。設定について不安な点がある場合は担当CSもしくはディレクターにご相談ください。
本アップデートに関するお問い合わせ
カスタマーサクセス担当、もしくは管理画面のチャットよりお問い合わせください。