アプリユーザーの成長ステップと成長阻害要因とは
Reproのイベントやユーザープロフィールを実装するためには、マーケティング施策の考案が必要になります。次の4つの手順をふんでいくことで、効果的な施策の立案とその為に必要なイベントの整理が可能です。
1.ユーザーの成長ステップを考える
ユーザーに定着してもらうためには、理想的な流れでサービスを利用してもらうことが重要となります。ユーザーの成長ステップを考え、利用状況に沿ってマーケティング施策を設計します。
まず、ユーザーがどのようなステップを経てコンバージョンするのか考え、ステップを定義しましょう。
ECアプリの場合、ユーザーはアプリ起動、商品閲覧、カート追加、会員登録、購入と大きく5つのステップを踏んで、購入に至ると考えられます。
2.成長阻害要因を考える
5つのステップごとにユーザの心理状態が異なるため、ステップごとで取るべきコミュニケーションも異なります。
最適なコミュニケーションを取るためには、それぞれのステップで、ユーザーがつまずく理由(成長阻害要因)を仮説ベースで考えてみましょう。
カートに商品を追加したものの、購入に至らなかったユーザがいたとします。購入直前の画面で離脱しているユーザの場合は、「サイズ感に不安が残り、返品できるかも分からなかったため意思決定ができなかった」などの要因が考えられます。こうした阻害要因を解消するコミュニケーションを考えることが施策の立案につながります。
3.マーケティング施策を考案する
上記のように、ユーザーが購入にいたるステップの阻害要因を仮説立て、阻害要因を解消するための施策を考えていきましょう。具体的にはユーザーをセグメントし、いつ、どのタイミングで、なにを伝えるのかを具体的に考えていきます。
たとえば、購入直前画面での離脱を減らし、コンバージョン率を高める場合。まずは対象ユーザーのセグメントを考えます。ユーザーは「購入直前画面に到達したが、購入に至らなかったユーザー」が対象です。
次に、「サイズ感に不安が残り、返品できるかも分からなかったため意思決定ができなかった」という成長阻害要因を解消するためには何を伝えるべきかを考えます。たとえば「サイズが合わない場合は返品無料です」というメッセージなど。
最後に、いつ、どのタイミングでメッセージを送信するのかを考えます。今回の場合は、購入直前に離脱した日の翌日に送信してみましょう。
4.施策に必要な設定を整理する
いつ、誰に、なんのメッセージを送信するのかが決まったら、Repro Appでどのような設定が必要かを考えていきましょう。今回の場合に必要な設定は、次の3つになります。
- キャンペーンのゴールイベント
- セグメントフィルター
- アプリ内メッセージの表示トリガー
上記のように、まずは仮説を立て、必要な施策を洗い出し、それを満たせるようにイベントやユーザープロフィールの設定を考えましょう。