Repro導入時に施策案や実装イベントを整理しましたが、ユーザーのボトルネックはちょっとしたUI変更によって変わるものです。
分析結果をふまえて、チーム内で成長阻害要因と施策案を定期的にディスカッションすることが大切です。
そのために、成長阻害要因と施策案のブレストワーク方法をマスターし、チーム全体でアプリグロースを進めましょう。
ユーザー成長ステップと成長阻害要因についての考え方について
詳細はアプリユーザーの成長ステップと成長阻害要因を考えようをご覧ください。
複数人でのワークの進め方
施策のブレストは担当者だけではなく、同じチームはもちろん営業など、別の部署も巻き込んで行うことで新たな発見がうまれるのでおすすめです。
以下のステップに沿って多くの人を巻き込んで成長阻害要因と施策案を考えてみましょう。
STEP1:ユーザーステップを見直したいペルソナを決める
ペルソナは「名前や顔など、その人をリアルにイメージできるキャラ設定」を心がけましょう。
基礎的なプロフィール (名前 / 性別 / 年齢 / 職業 / 学歴)だけでなく、
経歴、生活状況(趣味や現在の住まいの家族構成など)、サービスを利用する意思決定前の状況についても細かく設定しましょう。
実際にサービスを利用したユーザーを参考にしたり、顔写真を用意したりするなども有効です。
STEP2:ペルソナに対しての成長ステップを決める
ペルソナを設定した後は成長ステップと、成長ステップを踏んでもらうにあたって目標とする行動を設定しましょう。
例えば動画配信サービスであれば、以下のようなステップになります。
STEP3:ペルソナになりきって成長阻害要因を考える
各自ペルソナになりきり改めてアプリを利用し、成長ステップに対する課題点(成長阻害要因)を付箋に書き出します。
課題点を書き出したら、それぞれが感じた成長ステップに対する課題点を発表し合い、アプリの成長阻害要因を整理します。
課題点を共有する際はペルソナの名前を用いて、「〇〇的には...が課題に感じました」といったように発表するとおすすめです。
STEP4:成長阻害要因を解消する施策案を考える
ペルソナ、成長ステップ、成長阻害要因を洗い出したら、阻害要因に対してどのような施策を打つのかを異なる色の付箋に書き出し、STEP3と同様に施策案を発表し合います。
ワークを進めるうえでのポイント
1.ブレストで意見を出すことで、広い視点で成長阻害要因や施策案を考える
成長阻害要因、施策案ともにブレインストーミングとなるので、次の4原則を守って自由な意見を集めましょう。
- 発言の質ではなく、量を重視すること
- 批判せず、粗野な考えを歓迎し、自由奔放な発言を引き出すこと
- いい発言があれば、そのアイデアを結合し発展させること
- ブレスト中に判断・結論を出さないこと
2.可能であれば成長ステップに関する分析数値も出す
成長ステップに関する実際の遷移率の数値データがあれば、それを共有することで、よりボトルネックになっている部分をワーク参加者で共有できるのでおすすめです。